オリンピック開会式と人権

 新型コロナの感染が拡大する中、7月23日オリンピックの開会式が開催され、様々な競技がスタートしました。今回の開会式では、始まる前から様々な人権問題がクローズアップされることとなりました。「女性蔑視」発言による森組織委員会会長の辞任、開会式音楽責任者の「いじめ」問題、演出担当の「ユダヤ人虐殺を揶揄するギャグ」問題などによる解任など、前途多難なスタートとなりました。
 一方、開会式で感動を呼んだのは、無観客の会場に響き渡ったMISIAの歌声ではないでしょうか?そして、良かったのは、その時の彼女のステージ衣装が美しいレインボーカラーで、「LGBTフレンドリー」だとして、世界から賞賛されたことでした。
 さらに、テニスの全米オープンでブラックライブズマター(黒人の命は大事)を表明したことで、世界から賞賛された大坂なおみ選手が、競技場の聖火台に点火したことで、人権を重要視するオリンピック・パラリンピックの意義が伝えられたことは大きな意味があったのではないでしょうか?

2021年07月30日